人を見つめる 墨の旅


りすん麗 制作モロモロ
by moutheau
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またげない人

私にとって「恵まれてる人」とは
恵まれた豊かな国の国籍を持って生まれ
家族に愛され育った人だ。

私は家族には恵まれたが、
半分になった国の国籍を持ち
それを遠めで眺めながら
自分の国を食い物にしたと習った豊かで物の一杯ある国に住んでいる。

そんな私に「そんなに苦しいなら今までの事は忘れて豊かな国の人になっちゃえばいいじゃない」って言う人がいる。

ある女は国はあるがいい父親に出会えなかった。男は暴君だった。
そんな女に「残念だったね、家族に恵まれなかったんだね。家をでたら忘れられるよ」と同情して言う人がいる。

ある女は国もいい家族にも恵まれた。
しかし愛した男を失った。
そんな女に「そんな男、早く忘れよう」と励ます人がいる。

国も家族もあるが没落した男もいる。
後悔にあけくれる男に「一生懸命働かなくちゃ、いい時代は早く忘れて!」と周りは尻をたたく。



全ての問題が、そう全て、質が違う。
けれど、自分の染み付いてしまった記憶たちをどう忘れられるだろう。
生きていきながら

       あの土の記憶
       あいつのまなざし、
       あの人の恋しい言葉
       人々が集まるお金の匂い
       素敵だった頃の私の誇り高い顔・・・
      
全て刻まれているのに、どうやってそれを忘れられるんだろう。

私は往生際悪く全てを肩に背負って捨てることも出来ないので
新しくもなれずただくすんでいる。

国を忘れて
家族も捨てて
あいつも記憶から消して
手のひらを返したように酷い仕打ちをした人達に仕返しもせず

目の前にある状況を飲み込んで、それにあわせて

「危険」とつかない国の人となり
家族の事は靄にかけ
あいつなんて生まれてない事にして
何とかを盛り返そうとわき目もふらず仕事して

新しくなる壁をまたげるなら、
本当に軽くまたげるなら
私の中から「私に対する悲しみ、疑い、憎しみ」なんて
なくなるのだろうな。

けれど、いくら考えてもそんな壁

軽く またげない。



     
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by moutheau | 2006-10-10 02:28 | 制作風景

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